ボブ・ディラン:日々の活動記録

ボブ・ディランの日々の活動を過去にさかのぼって記録。CLINTON HEYLIN氏の『A LIFE IN STOLEN MOMENTS』を底本にしています。

BRINGING IT ALL BACK HOMEレコーディング・セッション(その3)

1965年1月15日
ニュー・ヨークのコロンビア・スタジオA
ディランはこの日に5枚目のアルバムを完成させた。

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<It's Alright, Ma (I'm Only Bleeding)>,<Gates Of Eden>,<It's All Over Now, Baby Blue>はソロで録音された。<Mr. Tambourine Man>ではラングホーンが味わい深いギターを付け加えている。


レコーディングを撮影していたダニエル・クレイマーはこう書いている。

「ほとんどの曲が問題なく録音され、3、4回のテイクしか必要でなかった……(たびたび)作品はテンポを変え、コードを変えて録音された。1回目のテイクと最終のテイクとはまったくちがっていた」。

このことばが、<She Belongs to Me>のしっとりしたヴァージョンや<Love Minus Zero>、さらにアルバムにあるヴァージョンよりメロディーのゆたかな<It's All 0ver Now, Baby Blue>などのアウトテイクについて語っているのはたしかだ。

ほかにもこの日には、ユーモラスな<If You Gotta Go,Go Now〉が録音されたが、1967年になるまで発表されなかった(それもベネルクス3国(ベルギー、オランダ、ルクセンブルグ)のみの発売だった)。http://en.wikipedia.org/wiki/If_You_Gotta_Go,_Go_Now

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01. Maggie's Farm (*1)

02. On The Road Again (*1)
03. It's Alright, Ma (I'm Only Bleeding) (*1) 
04. Gates Of Eden (*1)
05. Mr. Tambourine Man (*1) 
06. It's All Over Now, Baby Blue (*1)
07. If You Gotta Go, Go Now (*2)
バッキング・メンバー:ロバート・グレッグ(ドラム)、ジョセフ・マーチョ・ジュニア(ベース)、ウィリアム・E・リー(ベース)、ブルース・ラングホーン(ギター)、アル・ゴーゴニ(ギター)、ケネス・ランキン(ギター)、ポール・グリフィン(ピアノ)

(*1)《BRINGING IT ALL BACK HOME》
http://www.bobdylan.com/us/music/bringing-it-all-back-homeに収録

(*2)《The Bootleg Series Vol.2》http://www.bobdylan.com/us/music/the-bootleg-series-vol-1-3-rare-and-unreleased-1961-1991に収録

ブートレッグ・シリーズ1~3集

ブートレッグ・シリーズ1~3集

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